ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2025年2月号掲載]
「思い出のケヤキ」
樹齢109年のケヤキの木です。母校である吉野川市鴨島町の飯尾敷地(いのおしきじ)小学校で、私の祖父の時代から学校のシンボルとして慕われてきた木です。幹の空洞化で倒れる危険性のため伐採されることになり、その前にと会いに行ってきました。
小学校の思い出は深く、1クラスしかなかったため、6年間同じ仲間と過ごし、卒業後50年も経ちましたが、いまだに一緒に遊びます。伐採のお知らせも地元に住む同級生がグループLINEで教えてくれました。 運動会の時も、体育の授業の時も、放課後校庭で遊ぶときもいつもそこにあったケヤキ。無くなるのは寂しいです。長い間こどもたちを見守ってくれてありがとう。
くどう内科クリニック 工藤美千代
ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年12月号掲載]
「講師付き写真撮影ツアー」
「Doctors‘ ささやかな写真展」にはたくさんの皆様にご来場をいただき、本当にありがとうございました。
私の作品に対して、一番多くいただいた質問が「撮影場所はどこですか?」ということでした。私は旅行が好きで、北海道~九州まで撮影に行き、徳島とは一味違う被写体に出会っています。
参加したツアーのほとんどが「クラブツーリズム写真撮影ツアー」で、「JTBガイアレック」や「西遊旅行」も少し利用しています。初心者の私は、できるだけ現地に精通したプロの講師が同行するプランを選びます。自然条件に合わせて客に最適な撮影チャンスを提供し、場面場面での設定も細かく指導してくださいます。さらに、空いた時間には個々の講評や、今回のようなポートレイト撮影も快くしてくださいますので、もう至れり尽くせりです。
善成病院 善成敏子
ホッと一息photograph
「秋もたけなわ」
徳島中央公園の蜂須賀公銅像のある一角に、見事なイチョウの木があります。この時期には毎年写真を撮りに行きます。ファミリーや学生さんたち、カップルがめいめいに秋の日を楽しんでいて、実に平和な光景です。イチョウを描く絵描きさんを毎年お見かけします。イチョウは散り始める頃が一番美しいと思います。
イチョウの葉は厚く水分を含むため火事に強く、昔から街路樹に使われています。落ち葉が近隣住民の迷惑になるからなのか、いつぞや、とある場所の楽しみにしていたイチョウの木が、色づく前に枝を切られているのを見て、がっかりしたことがあります。季節を楽しめる心の余裕をもちたいものです。
くどう内科クリニック 工藤美千代
ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年10月号掲載]
「伝統のリズムにひたって」
夏の夕、汽車に揺られて久しぶりに阿波踊り見物に行きました。JR徳島駅に降り立つと、耳慣れた伝統のリズムが街全体に響き渡り、懐かしい雰囲気です。まず立ち寄ったアミコドームは、こぢんまりとした踊り場ですが、子供たちの参加や少人数の庶民的な連の踊りが楽しめて、和やかな雰囲気でした。新町橋周辺まで歩いてゆくと、踊りは最高潮で大変な人出でした。喧噪の中心では、有名連の踊り子たちが一糸乱れぬ踊りを見せ、観光客もつられて心浮き立ち、笑顔と感動の渦に巻き込まれていました。耳になじんだ二拍子は、コロナの時期に沈んだ人々の気分を解き放ち、つかの間のホッとした安堵感を与えているかのようでした。
すずえこどもクリニック 鈴江純史
ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年9月号掲載]
「コアジサシ 飛翔」
今年はコアジサシの群れが小松海岸に営巣しています。海水浴場から少し離れたところに営巣、抱卵しているようです。白い波が灯台、テトラポッドに打ちつける中、親鳥たちが群で海に向かって、餌の小魚を採りに飛翔します。ヒナたちに餌を与え、一息つくとまた海に向かって飛んでいきます。(鯵刺、 鮎鷹)
ふじの小児科クリニック 藤野佳世
ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年7月号掲載]
「フクロウの赤ちゃん」
5月12日に撮影に行った時は、まだ木の祠から出てきてくれませんでした。19日に撮影したフクロウの赤ちゃん2羽です。赤ちゃんフクロウは3羽いて、そのうちの2羽がぱっちりと目を開いてこちらを見てくれた瞬間です。モフモフとした毛がかわいらしいです。かわいい顔を見ると癒されますね。日中は眠っていることが多くて、目を開けてくれません。毎年、決まった時期にやってきて赤ちゃんフクロウが誕生しているそうです。下旬には巣立ってしまいます。
藤野医院 藤野和也
ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年6月号掲載]
「海に浮かぶ」
伊根の舟屋群では、静かな伊根湾の海岸に沿って切妻屋根の家々が立ち並び、海の生活が間近です。それぞれは、間口が狭く、うなぎの寝床のような建物で、海側には船を引き入れたり、漁具置き場の空間がある独特の構造です。陸側は道路をはさんで主屋がずらっと一列に並び、落ち着いた街並みのすぐ後ろには山がせまっています。この伝統的建造物群にはクルーズ船の海外観光客も訪れていました。約230軒の舟屋は1割くらいリノベされ宿になっているとか。カモメのついてくる遊覧船体験や舟屋宿泊も楽しそうです。
徳島健生病院 西内貴子
ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年5月号掲載]
『花街の夕暮れ』
夕暮れ刻の祇園、コロナ禍の時期でも観光客が多い花見小路から1本入った静かな通りの風景です。この界隈は趣のあるお茶屋さんや飲食店が軒を連ねています。左側の「ぎをん 天ぷら天宗」さんの看板はすでに点灯し、隣の「祇園みずおか」さんも暖簾を出したところです。石畳には打ち水が施され、お客様を待つばかりです。急な予約の変更でもあったのでしょうか、料理人さんが大急ぎで椅子を運んでいきます。この時刻の花街の日常なのでしょうか。
川島病院 西内健
ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年4月号掲載]
『牛窓のホテル』
岡山県牛窓は日本のエーゲ海と言われているとか。昨夏、ホテル・リマーニで一泊しました。古いホテルをリニューアルしているようで、昭和を感じるところもありますが、フロントから見える海に感動しました。夕日に照らされた海辺を散策し、夕食もギリシャ料理が素晴らしく、しかもスタッフに異国籍の人が多いところもちょっと海外旅行気分?リゾートホテルの割にはお手頃価格で一泊二食が楽しめました。
近くの宝伝港からアートの島の犬島に渡ることができます。連絡船で10分。帰りの連絡船がくるまでの2~3時間を犬島精錬所美術館と家プロジェクトをのんびりと巡って島時間を満喫できました。
くどう内科クリニック 工藤美千代