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ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年2月号掲載]

『ハイイロチュウヒとハシブトガラス』

 冬はタカ類の活躍する季節です。冬になると寒い北の国から南下し徳島の原野にもやってきます。毎年野鳥園にはオオタカ、ハイタカ、ノスリ、チュウヒ、チョウゲンボウなどのタカ類が飛び交います。

 今年は野鳥園に、珍しいタカ類のハイイロチュウヒが舞っています。葦原を低空飛行し、小鳥や野ネズミなどを狩ります。

 杭にとまって周囲を見渡していたハイイロチュウヒにハシブトガラスがちょっかいを出してきました。新参者に対しての嫌がらせでしょうか。

ふじの小児科クリニック 藤野佳世

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年12月号掲載]

『ウグイス』

 

 ”チャッチャッ”と鳴き声が聞こえました。ウグイスの地鳴きです。11月2日に撮影しましたが、秋のウグイスは地味な鳴き声です。動きは素早いので撮影は苦労しました。近くに出てきたのは一瞬で、すぐ茂みに隠れました。春先になると、オスは”ホーホケキョ”と鳴くようになって巣作りを始めます。”ホーホケキョ”とさえずるのは繁殖期のオスのみです。

 メジロもウグイスも春を告げる野鳥です。メジロと違って見かけは地味なのですが、「梅に鶯」という日本の伝統的な言葉から梅によく止まっているメジロをウグイスと誤認してしまうことが多くなっています。”ホーホケキョ”というウグイスの澄んだ歌声が聞こえてきたら春の訪れを感じます。

藤野医院 藤野和也

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年11月号掲載]

『さあ!海へ』

 県南の各地で勇壮な秋まつりが復活してきています。うみがめの産卵で有名な大浜海岸の海へ、ちょうさ(太鼓屋台)が入る日和佐八幡神社の祭りが有名ですが、今回、西由岐八幡神社の祭りに行ってみました。神輿と鬼、若者、子どもらが町内を練り歩き、途中、世話人たちが神輿の担ぎ手にバケツで勢いよく水をあびせます。ずぶ濡れになりながらも声をかけあい、港に設えたスロープから神輿が海にはいります。屋根の鳳凰がつかるくらいの深さまで進むのを観客は固唾をのんで見守り、再び上がってきたときは大きな拍手でむかえていました。地元の人々が大切に継承する他の地域の祭りや行事も訪れてみたいと思いました。

健生病院 西内貴子

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年10月号掲載]

『各々のホッと一息』

 狭い路地、赤い提灯がレトロな雰囲気を醸し出している観光地、九份の街です。飲食店や雑貨屋がひしめき合い、観光客で込み合う石段をあがり、奥に行ったところで小雨が降り始めました。霧の向こうの古い建物、天気の良い昼間は、海が展望できるお茶屋さんです。それぞれの部屋でゆったりとした時間を楽しんでいる様子をこちらも暖かいお茶とお菓子をいただきながら、眺めました。まさにほっと一息!台湾では漢字の意味の違いと同義を楽しみながら、近代的部分とノスタルジックな雰囲気両方を味わいました。今はどうなっているのかな。

川島病院 西内健

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年9月号掲載]

花たちのバトン

 梅雨が明けました。季節の花も紫陽花から向日葵にバトンタッチし、夏の強い陽射しにも負けずに咲いています。こんな花たちの周辺には色んな生き物が次々と訪れます。蝶、トンボ、蝉等が毎年飛び交い、移りゆく花たちと同じように命を紡いでいることに気付かされます。

 感動して花にカメラを向けてみると、その美しさを撮るのは案外難しいことがわかります。間をおいて、再び撮影に行っても、もう初々しさや生気は過ぎ去っていたりします。でも、どこかで別の花がバトンを受け継ぎ、次々と咲いてくれるのです。一期一会の出会いと思ってシャッターを切ると、難しい花写真もより魅力的に撮れるかもしれませんね。

すずえこどもクリニック 鈴江純史

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年7月号掲載]

『初夏の彩り』

 梅雨時期は気持ちがうつうつとしますが、雨の日でも紫陽花は良い被写体になってくれるのでありがたいです。毎年いろいろな場所で紫陽花を楽しんでいます。

 この日は朝日が差しこむ時間帯を狙って、徳島植物園のアジサイ小道に行きました。木陰にひっそりと咲く紫陽花が奥ゆかしくて可憐でした。期待通りに朝露が日の光に輝いてくれて思いどおりの写真が撮れました。この3年間、コロナ禍で重苦しい期間も、人の少ない自然の中で静かに被写体と向き合う時間が、「ホッと一息」つけるひとときでした。

くどう内科クリニック 工藤美千代

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年6月号掲載]

        写真①
        写真②

          

四半世紀以上を経て

25年以上も前、子供と一緒に絵画教室に通い油絵を習っていた時期がありました。題材は教室に積んであった沢山のカレンダー写真の中から気に入ったのを選びました。

 写真①は、向かいの山の上に出た月の光に煌々と照らされ白く輝く樹氷林、そしてその奥からS字状に小川が流れて手前の池に流れ込むという構図。撮影者や場所もわからないままにせっせと描きこんだ絵です。しかし、頭のどこかにこの場所を知りたいという気持ちは残っていたのでしょう。

 とうとう見つけたのです。2022年9月27日、上高地の田代池にふと立ち寄った時に「アッここだ!あの油絵で描いた場所だ!」(写真②)。四半世紀以上を経てようやく辿り着いた瞬間でした。写真に収めることで、あの感激をいつも身近に残しています。

善成病院 善成敏子

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年5月号掲載]

『鴛鴦 オシドリ

 野鳥撮影をはじめて3年ほどになります。オシドリのオスは、日本一カラフルな水鳥と言われており、じっとしていると美しい陶器の置物のように見えます。

 開けた水面に出ることは好まず、山間の渓流や山地の湖などに生息し木陰に隠れるようにしていることが多いため、遠くでやっと見えるくらいで野生できれいにオシドリを撮影することはできていませんでした。

 保険医協会の写真教室で撮影旅行として神戸の王子動物園に連れて行っていただき、初めて、間近でオシドリのカップルを見ることができました。

ふじの小児科クリニック 藤野佳世

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年4月号掲載]

幸せの青い鳥ルリビタキ

 オオルリ、コルリそしてルリビタキが青い鳥の御三家です。オオルリ、コルリは夏鳥ですが、ルリビタキは冬には低山地から平地で見られます。ルリビタキの雄は鮮やかな青色だけでなく、脇の辺りにはオレンジ色も見えます。

 2月中旬に低山地に行った時のことです。餌になるかと思い、ミカンを持って行って山側の木の枝に載せ置きました。するとルリビタキが飛びだしてきました。こちらを向いて尻尾をピコピコと振り、ありがとうと挨拶してくれたようでした。見ると私も幸せな気分になりました。  

藤野医院 藤野和也

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年3月号掲載]

『仁淀ブルーもどき』

昨秋、県職員のリフレッシュ休暇を利用して、念願だった”タイムトラベル”に行ってきました。幼少期の思い出の地を巡る旅です。一昨年他界した父の人生をたどる旅でもあります。祖父が結核で早くにリタイアしたため、父は若いときから家族5人を養わねばならず、大学での無給医局員生活とは無縁で、保健所長として農山村の結核検診を熱心にやっていたようです。検診の疫学研究で学位をいただきつつ、30代の8年程を高知県の保健所や診療所で勤めていました。父とは30歳違っていましたので、生まれたときは山川町におり、9歳で徳島市に帰ってくるまで父の勤め先であった土佐清水市、本山町、吾川村(今は仁淀川町)名野川と転々としました。(私も30代は 病理、眼科、ゲノム研などを転々としましたので、図らずも血は争えないです。)

50年以上経ってどうなったか。土佐清水市の家(官舎)は公園になり、本山町では家の大体の場所がわかる程度で、近くで保健所跡地の表示を見つけました。自宅の母の記憶をたどり、スマホで写真を送りながら探しました。便利な時代です。名野川では驚いたことに木造2階建ての家はそのままあり、古びて荒れていましたが1月前まで住んでいる人がいたと聞いて二度びっくり。診療所はなくなっていました。小学校は立派な建物でしたが2012年に閉校。通りは寂れ、商店は残っていませんでした。

名野川は仁淀ブルーで有名な中津渓谷の入り口にあり、小学校の運動場が駐車場でした。仁淀ブルーには午前の光が良いそうですが、写真は午後になってしまい”もどき”です。

今でも山の上の方まで人家があり、往診に登っていく遠くの父の小さな姿を思い出しました。

徳島県立中央病院 工藤英治