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ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年7月号掲載]

「フクロウの赤ちゃん」

5月12日に撮影に行った時は、まだ木の祠から出てきてくれませんでした。19日に撮影したフクロウの赤ちゃん2羽です。赤ちゃんフクロウは3羽いて、そのうちの2羽がぱっちりと目を開いてこちらを見てくれた瞬間です。モフモフとした毛がかわいらしいです。かわいい顔を見ると癒されますね。日中は眠っていることが多くて、目を開けてくれません。毎年、決まった時期にやってきて赤ちゃんフクロウが誕生しているそうです。下旬には巣立ってしまいます。             

藤野医院 藤野和也

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年6月号掲載]

 「海に浮かぶ」

 伊根の舟屋群では、静かな伊根湾の海岸に沿って切妻屋根の家々が立ち並び、海の生活が間近です。それぞれは、間口が狭く、うなぎの寝床のような建物で、海側には船を引き入れたり、漁具置き場の空間がある独特の構造です。陸側は道路をはさんで主屋がずらっと一列に並び、落ち着いた街並みのすぐ後ろには山がせまっています。この伝統的建造物群にはクルーズ船の海外観光客も訪れていました。約230軒の舟屋は1割くらいリノベされ宿になっているとか。カモメのついてくる遊覧船体験や舟屋宿泊も楽しそうです。

徳島健生病院 西内貴子

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年5月号掲載]

『花街の夕暮れ』

 夕暮れ刻の祇園、コロナ禍の時期でも観光客が多い花見小路から1本入った静かな通りの風景です。この界隈は趣のあるお茶屋さんや飲食店が軒を連ねています。左側の「ぎをん 天ぷら天宗」さんの看板はすでに点灯し、隣の「祇園みずおか」さんも暖簾を出したところです。石畳には打ち水が施され、お客様を待つばかりです。急な予約の変更でもあったのでしょうか、料理人さんが大急ぎで椅子を運んでいきます。この時刻の花街の日常なのでしょうか。

川島病院 西内健

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年4月号掲載]

『牛窓のホテル』

岡山県牛窓は日本のエーゲ海と言われているとか。昨夏、ホテル・リマーニで一泊しました。古いホテルをリニューアルしているようで、昭和を感じるところもありますが、フロントから見える海に感動しました。夕日に照らされた海辺を散策し、夕食もギリシャ料理が素晴らしく、しかもスタッフに異国籍の人が多いところもちょっと海外旅行気分?リゾートホテルの割にはお手頃価格で一泊二食が楽しめました。

 近くの宝伝港からアートの島の犬島に渡ることができます。連絡船で10分。帰りの連絡船がくるまでの2~3時間を犬島精錬所美術館と家プロジェクトをのんびりと巡って島時間を満喫できました。

くどう内科クリニック 工藤美千代

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年3月号掲載]

歌舞伎座の緞帳 横山大観「霊峰飛鶴」(撮影:筆者)

ねぐらから飛び立つタンチョウ(北海道鶴居村)(撮影:筆者)

『私の疑問』

 写真を始める前までは何気なく通り過ぎてきたことにじっくり向き合うことがあり、面白い人生を送っています。

 2023年3月歌舞伎座でのことです。日本画の巨匠・横山大観先生の新緞帳「霊峰飛鶴」が披露されました。

 本物の「霊峰飛鶴」は、雪をかぶった富士山を背景に、二十数羽のツルが悠々と飛んでいる小品です。私は細かくも観ずに、ツルたちは永遠に富士山の前を飛び続けるとイメージしていました。しかし、緞帳で、拡大された一羽一羽のツルの姿態を観ると…脚を後方にピンと伸ばしているのもいれば、中には頭部は上方を向いているのに脚はもうそろそろ着陸するぞというように下ろしているのもいます。

 実際に北海道でツルの撮影をすると、空高く飛ぶツルたちは頭から脚先まで一直線です。つまり、大観先生の緞帳で、上空にもかかわらず着陸体勢に入っているツルがいるのが不思議でなりません。どこに降りようとしているのでしょうか?これが私の疑問です。

善成病院 善成 敏子

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2024年2月号掲載]

『ハイイロチュウヒとハシブトガラス』

 冬はタカ類の活躍する季節です。冬になると寒い北の国から南下し徳島の原野にもやってきます。毎年野鳥園にはオオタカ、ハイタカ、ノスリ、チュウヒ、チョウゲンボウなどのタカ類が飛び交います。

 今年は野鳥園に、珍しいタカ類のハイイロチュウヒが舞っています。葦原を低空飛行し、小鳥や野ネズミなどを狩ります。

 杭にとまって周囲を見渡していたハイイロチュウヒにハシブトガラスがちょっかいを出してきました。新参者に対しての嫌がらせでしょうか。

ふじの小児科クリニック 藤野佳世

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年12月号掲載]

『ウグイス』

 

 ”チャッチャッ”と鳴き声が聞こえました。ウグイスの地鳴きです。11月2日に撮影しましたが、秋のウグイスは地味な鳴き声です。動きは素早いので撮影は苦労しました。近くに出てきたのは一瞬で、すぐ茂みに隠れました。春先になると、オスは”ホーホケキョ”と鳴くようになって巣作りを始めます。”ホーホケキョ”とさえずるのは繁殖期のオスのみです。

 メジロもウグイスも春を告げる野鳥です。メジロと違って見かけは地味なのですが、「梅に鶯」という日本の伝統的な言葉から梅によく止まっているメジロをウグイスと誤認してしまうことが多くなっています。”ホーホケキョ”というウグイスの澄んだ歌声が聞こえてきたら春の訪れを感じます。

藤野医院 藤野和也

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年11月号掲載]

『さあ!海へ』

 県南の各地で勇壮な秋まつりが復活してきています。うみがめの産卵で有名な大浜海岸の海へ、ちょうさ(太鼓屋台)が入る日和佐八幡神社の祭りが有名ですが、今回、西由岐八幡神社の祭りに行ってみました。神輿と鬼、若者、子どもらが町内を練り歩き、途中、世話人たちが神輿の担ぎ手にバケツで勢いよく水をあびせます。ずぶ濡れになりながらも声をかけあい、港に設えたスロープから神輿が海にはいります。屋根の鳳凰がつかるくらいの深さまで進むのを観客は固唾をのんで見守り、再び上がってきたときは大きな拍手でむかえていました。地元の人々が大切に継承する他の地域の祭りや行事も訪れてみたいと思いました。

健生病院 西内貴子

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年10月号掲載]

『各々のホッと一息』

 狭い路地、赤い提灯がレトロな雰囲気を醸し出している観光地、九份の街です。飲食店や雑貨屋がひしめき合い、観光客で込み合う石段をあがり、奥に行ったところで小雨が降り始めました。霧の向こうの古い建物、天気の良い昼間は、海が展望できるお茶屋さんです。それぞれの部屋でゆったりとした時間を楽しんでいる様子をこちらも暖かいお茶とお菓子をいただきながら、眺めました。まさにほっと一息!台湾では漢字の意味の違いと同義を楽しみながら、近代的部分とノスタルジックな雰囲気両方を味わいました。今はどうなっているのかな。

川島病院 西内健

ホッと一息photograph[徳島県保険医新聞2023年9月号掲載]

花たちのバトン

 梅雨が明けました。季節の花も紫陽花から向日葵にバトンタッチし、夏の強い陽射しにも負けずに咲いています。こんな花たちの周辺には色んな生き物が次々と訪れます。蝶、トンボ、蝉等が毎年飛び交い、移りゆく花たちと同じように命を紡いでいることに気付かされます。

 感動して花にカメラを向けてみると、その美しさを撮るのは案外難しいことがわかります。間をおいて、再び撮影に行っても、もう初々しさや生気は過ぎ去っていたりします。でも、どこかで別の花がバトンを受け継ぎ、次々と咲いてくれるのです。一期一会の出会いと思ってシャッターを切ると、難しい花写真もより魅力的に撮れるかもしれませんね。

すずえこどもクリニック 鈴江純史