
「農村のまつり」
高松市香川町の「ひょうげ祭」は、江戸時代に水不足解消のために、新池というため池をつくった矢延平六の功績をたたえ、水の恵みと豊作に感謝する祭です。神輿や友侍の神具や衣装は農作物や家庭用品で工夫して作られています。裃や袴は飼料袋、まげはシュロ皮、刀はさといもの茎、鍔はカボチャ、陣笠は蓮の葉などなど。それぞれ顔に色鮮やかな化粧をして、ひょうげ(おどけ)ながら新池に向かって2kmを練り歩きます。多くのカメラマンも汗をふきふき、へとへとになりながら、シャッターチャンスを狙います。クライマックスは、手作り神輿が最後に新池に飛び込むところです。
徳島健生病院 西内貴子