パラリンピックは、第二次世界大戦による負傷兵のために開催した競技会が起源だとされる。ミラノ・コルティナ冬季パラリンピックが閉幕した。10日間で、6競技79種目が行われ、世界から600人を超える選手が出場し、日本からも、海外開催の冬季パラリンピックとしては過去最多の、44選手が参加した。
国連総会は昨年、今回の五輪・パラリンピックの期間とその前後の「五輪休戦」決議を採択したにもかかわらず、米国とイスラエルは、パラリンピック開幕目前にイランを攻撃した。休戦決議に法的拘束力はないが、これを完全に無視するかのようなイランへの攻撃は、甚だ遺憾である。五輪とパラリンピックの間に戦火が広がるのは、2022年の北京大会と似ている。北京五輪の閉幕を待つかのように、ロシアはウクライナに侵攻した。
あれから4年、まだ戦火は治まらない。大会の根底に、平和への願いがあることなど、大国のお二人の大統領は、一顧だにしないのであろう。二人の為政者たちには、パラリンピックの精神を学び直していただきたい。(N・I)